2023年8月にブタペストで行われた世界陸上において、女子やり投げにて見事金メダルを獲得し、一躍話題の人となった北口榛花さん。
日本女子フィールド種目において、初の金メダル獲得であり、また2022年7月にオレゴンで行われた世界陸上では銅メダルを獲得しており、2大会連続でメダル獲得という日本女子初の記録も生み出しています。
そんな北口榛花さんの学歴や経歴が気になる方も多いのではないでしょうか。
こちら記事では、北口榛花さんの学歴やこれまでの経歴、プロフィールについてまとめていきます。
北口榛花|学歴は?
小学校:北海道教育大学付属旭川小学校
中学校:北海道教育大学付属旭川中学校
高校:北海道旭川東高等学校
大学:日本大学スポーツ科学部競技スポーツ学科
北口榛花選手の小学校~大学の学歴をまとめました。地元では有名な進学校出身ということで、スポーツだけでなく勉学にも励んでいたようです。
北口榛花|小学校時代
北口榛花選手は小学校受験をして北海道教育大学付属旭川小学校に入学。
3歳からスイミングスクールに通い始め、その傍らで小学校に入学後はバドミントンにも取り組み、小学校6年生の時には、全国小学生バドミントン選手権大会で団体優勝をしている北口選手。
小6の全国大会では、後にリオデジャネイロ五輪バドミントン女子シングルス代表に選ばれる山口茜選手とも対戦しています。
北口榛花|中学校時代
北口榛花選手は内部進学でそのまま北海道教育大学付属旭川中学校へ入学。
この中学校は、偏差値51で地元では進学校として知られており、北口選手は内部進学とはいえ勉強もできたようです。
中学時代も引き続き水泳とバドミントンに取り組み、バドミントンでは北海道大会に出場、水泳では全国大会に出場するなど、それぞれで実績を上げています。
水泳の経験が、北口選手の特徴である肩甲骨の柔軟性や、可動域の広さに繋がり、バドミントンのラケットを振る腕の軌道がやり投げの軌道に繋がっているようで、幼い頃からの多種多様なスポーツ経験が北口選手の強さを作り上げているのですね。
北口榛花|高校時代
北口榛花選手は偏差値66で道内では難関高校として有名な北海道旭川東高等学校に見事一般受験で入学しています。
北口選手が高い学力をお持ちだったことが分かりますね。
高校に進学すると、陸上部顧問の松橋昌巳先生に誘われ、水泳を掛け持つことを条件に陸上競技を始めました。
やり投げを薦めたのは松橋先生であり、当時北口選手はやり投げという競技すら知らなかったようですが、「松橋先生がいなかったら、やり投をしていなかったし、世界大会にも出られなかった。巡り合わせに感謝しています」と後に話しています。
水泳クラブには掛け持ちで陸上競技を始めることは明かさずに陸上部に入部した北口選手でしたが、本格的な練習を始めてわずか2か月でインターハイ北海道予選で優勝し、インターハイに出場。
秋の日本ユースでは3位入賞。その活躍が報道されることになり、慌てて水泳クラブに陸上競技を始めたことを報告したそうです。
「リレーを走ったり、投てきだけに偏らなかったのが良かったと思っています。松橋先生がいなかったら、やり投をしていなかったし、世界大会にも出られなかった。巡り合わせに感謝しています」
引用元:陸上競技Webメディア「月陸Online」
その後、高校1年生の秋からは水泳を辞めてやり投げに専念し、高校2年生の時には、なんとインターハイで優勝。
さらに日本ユース、国体と三冠を果たしました。
高校2年生の1月には、2020年東京オリンピック代表選手候補に期待される日本陸上競技連盟の「ダイヤモンドアスリート」に認定されました。
高校3年生の7月には、コロンビアで開催された第9回世界ユース陸上選手権大会で女子主将を務め、女子やり投げ(500g)で60m35という記録で金メダルを獲得しました。
北口榛花|大学時代
北口榛花選手は高校卒業後、日本大学スポーツ科学部競技スポーツ学科へ進学。
元やり投選手である村上幸史(むらかみ・ゆきふみ)さんの指導を受けるため、日本大学への進学を決めたようです。
ここまでの輝かしい経歴で、周りからの期待を大いに受け、日本大学に進学した北口選手でしたが、進学後は、6月の日本選手権直前に右ひじ靱帯を損傷、さらには指導者退任で練習環境が変化し、その影響でリオデジャネイロ五輪への出場も逃していました。
幼少期から駆け抜けてきたスポーツ人生の中で、初めての挫折を味わった北口選手は、不安で押しつぶされ体重は5㎏も減り、大会に出るたびに涙を流したようです。
ですが、大学3年生時の、デイビッド・セケラック氏との出会いが、北口榛花選手の選手人生に大きな転機を与えたようです。
大学時代の主な大会成績や経歴については以下の通りです。
大会成績・経歴
大学2年生(2017年) 9月:第86回日本学生陸上競技対校選手権大会にて、優勝(大会新記録)
大学3年生(2018年)11月:やり投げの国際講習会にて、チェコのジュニアコーチをしていたデイビッド・セケラック氏の指導方法に興味を持ち、自らメール等で交渉
大学3年生(2019年) 2月:単身、チェコに留学し、セケラック氏の指導を受ける
大学4年生(2019年) 5月:第6回木南道孝記念陸上競技会にて、優勝(日本新記録・アジア歴代5位)
大学4年生(2019年) 6月:日本選手権にて、優勝(大会新記録)
大学4年生(2019年)10月:北九州陸上カーニバルにて、66m00で日本新記録樹立
セケラック氏に交渉した際には、英語は不慣れでしたが、その熱意がセケラック氏に通じたようです。
留学の1か月間では、生活環境やチームとコーチとの相性、練習内容などを確かめて帰国し、その後も練習動画をコーチに送り、リモートで指導してもらったようです。
北口榛花|経歴は?水泳ジュニアオリンピックに出場したのは本当?
北口選手は、中学生時代に水泳でジュニアオリンピックに出場経験あり!
2020年4月:日本航空に入社
大学卒業後は、日本航空に入社し、2年目の東京オリンピックの最終選考会を兼ねた日本選手権では、61m49を投げて優勝し、東京オリンピック日本代表選手として内定しました。
2021年8月:東京オリンピックに出場
予選で62m06を投げ、6位で決勝進出を決めました。同種目の日本選手決勝進出は1964年の東京オリンピック以来、57年ぶりの快挙となり、またオリンピックでの日本女子選手による60m超えの記録は北口選手が初めて記録しました。
しかし決勝では12人中12位という結果に終わり、悔し涙を流しました。
2022年7月:オレゴン世界選手権に出場し、銅メダルを獲得
予選で64m32の大投てきを記録し決勝に進出。決勝では63m27を投げて、3位入賞し、日本の陸上女子フィールド種目で、オリンピック・世界選手権において史上初の銅メダルを獲得しました。
2023年8月:ブタペスト世界選手権に出場し、金メダルを獲得!
予選で63m27を投げ、2位で決勝に進出すると、決勝では66m73の大投てきを見せ、見事日本の陸上女子フィールド種目で、オリンピック・世界選手権において史上初の金メダルに輝きました。
前述したオレゴン世界選手権の銅メダルに続いて、2大会連続メダル獲得というのは日本陸上選手において6人目の記録であり、女子選手では史上初となる快挙でした。
この優勝で2024年パリオリンピックの日本代表選手に内定しました。
北口榛花|プロフィール
北口榛花|プロフィール
- 本名:北口榛花(きたぐち・はるか)
- 生年月日:1998年(平成10年)3月16日(現在26歳)
- 出身地:北海道旭川市
- 身長/体重:179㎝/86㎏
「榛」という漢字をあまり見慣れないようにも思いますが、この名前には北口選手のお父様の思いが詰まっているようです。
アートホテル旭川にて製菓料理長を務めるパティシエのお父様は、「ヘーゼルナッツをお菓子の材料として大事にしてきた」と話し、北口選手が生まれた際に、「はるか」という名前を先に決め、「はる」にヘーゼルナッツを指す「榛(はしばみ)」を当てました。
お父様の思いが込められた素敵な名前ですね。
幸平さんはアートホテル旭川で製菓料理長を務めるパティシエ。「へーゼルナッツをお菓子の材料として大切にしてきた」といい、愛娘が誕生した時、先に決めた「はるか」の読みに合う字にヘーゼルナッツを指す「榛」を見つけて「榛花」と名付けた。66メートル00の日本記録を樹立した19年の帰省時は、へーゼルナッツを使ったシューで「66」の飾りを付けたケーキで祝った。
引用元:スポニチ Sponichi Annex スポーツ
まとめ
こちらの記事では北口榛花選手の学歴・経歴・プロフィールについてまとめました。
・北口榛花選手は北海道旭川東高等学校を卒業後、日本大学へ進学
・北口榛花選手は2023年の世界選手権で金メダルを獲得し、2024年のパリオリンピック日本代表選手に内定
今後の活躍がますます楽しみです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。